EMの誕生

EMをつくりだした比嘉教授は、子どものころろから農業を愛し、「農は国の基」と信じ、農学者となって研究を続けてきました。 しかし、化学肥料や農薬を使っても病気や虫が発生し、新しい薬を投入すると、今度はその薬に耐性を持ったより強い病害虫が出てくる、いたちごっこの繰り返し。化学農法では土も改善できず、それどころか農薬を使う自分の体も悪くなる。 こんなことを続けていては、農業の基本である土も、農業をする人々の健康も、さらには周囲の環境までも悪化させることに気づいた時、土に棲息する微生物の働きに目が向いたのです。 ここに誕生したのが、Effective(有用)Microorganisms(微生物群)。"共存共栄する有用な微生物の集まり"という意味で名づけられたEMでした。

EMの発展

比嘉教授によると、EMはもともと土壌改良資材として開発されました。それゆえ、現在でもEMが一番幅広く使用されているのは農業分野です。

しかし現在では農業分野だけでなく、畜産・水産、水質浄化をはじめとする環境浄化や、医療、など様々な分野に広がっています。

頻繁に海外に呼ばれ講演・指導している比嘉教授の活動からもわかるように、EMをしようしているのは、日本国内にとどまらず、海外にまで幅広く普及しています。

次のページでは、私たちの暮らしに欠かせない微生物の役割について紹介します。

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